太陽光発電のメリットは?

太陽光発電の主なメリットとしては、次の3つが上げられます。

メリット1:クリーンで枯渇しない

太陽光発電の最大のメリットは、エネルギー源が無尽蔵で、クリーンである点です。石油を燃焼させて電気を起こす火力発電のように、発電時にCO2(二酸化炭素)や、SOX(硫黄酸化物)、NOX(窒素酸化物)などの大気汚染物質を発生させることがありません。
ちなみに、結晶系シリコン太陽電池によるCO2削減効果は、1kWシステム当たり年間で314.5kg。原油削減量 は、1kWシステム当たり年間で227リットルになります (出典:太陽光発電協会「公共・産業用太陽光発電システム」)。

メリット2:設置場所を選ばない

太陽光発電は、導入するシステムの規模に関係なく発電効率が一定です。設置する場所の広さに合わせて自由に規模を決めることができるため、一般家庭から大規模施設まで、それぞれの施設に合ったシステムを設置することができます。騒音や排出物もないので、日射量さえ確保できれば、設置場所を選びません。屋根や屋上などへの設置のほか、近年ではビルの壁に設置するケースも増えています。

メリット3:メンテナンスが簡単

太陽光発電システムは構造的にシンプルであるため、ほかの発電システムに比べメンテナンスも簡単です。システムの寿命も比較的長く、現在、太陽光発電に用いられる太陽電池の耐用年数は、20年以上とされています(設置場所などの諸条件によって変わります)。

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近年では、環境保全に取り組むことは、企業の社会的責任(CSR)となりつつあります。太陽光発電の導入は、“目に見える”環境対策。企業広報に活用して、企業のブランドイメージ向上に役立てることが可能です。また社内的にも、従業員の環境意識や節電への関心を高める、災害時の電力確保などのメリットもあります。

【CO2削減効果】

太陽光発電は、温暖化ガスを発生しないクリーンエネルギーです。太陽光発電システムの製造時に発生するCO2を考慮しても、CO2排出量は、通常の電気の2割弱です。

イメージ

太陽光発電によるCO2排出量は、太陽電池モジュール及び周辺機器の製造、製品輸送、交換部品供給によるものです。
(太陽光発電自体はCO2を排出しません)

(試算条件)

電気によるCO2排出量0.453kg-CO2/kWhは、2007年 電気事業連合会。
単結晶シリコン太陽光発電システム(製造時等)によるCO2排出量0.0776kg-CO2/kWhは、「平成19~20年度 新エネルギー・産業技術総合開発機構委託業務成果報告書 太陽光発電システムのライフサイクル評価に関する調査研究 平成21年3月」(みずほ情報総研株式会社)。